ゆくえちゃん

ゆくえちゃんは

優しい

ほんとうに優しい

 

感情を想像して勝手に傷つく人

つまり相手の感情を想像できる人

これが本当にできる人って

希少生物なんじゃないだろうか

 

気づいても気づかないフリをする

”あえて”

自分が落ち込んでるとき調子が悪いときって

人に気づかれたくないし勘づかれたくないもんで

でも人と一緒にいたいときもある

 

 

普通に優しくて気配りできる人

どうしたの?

大丈夫?って聞く

よよちゃん事件の時の椿さんや紅葉くんもそう

それも優しさ

そして困ったことに

人間は大丈夫?って聞かれると

大丈夫と答えるように

たぶん遺伝子レベルで構築されてる(しらんけど)

 

そしてゆくえちゃんは

ここで「よよちゃん」と声をかける

それによよちゃんは目線だけゆくえちゃんに向ける

目が合ったゆくえちゃんはそれで

何かあったとは思っている

いや、既読無視したままやってきた時点で

もうよよちゃんの感情を想像していたのかもしれない

 

大丈夫じゃないこと

は理解したゆくえちゃんは大丈夫?とは聞かない

 

 

よよちゃんの話を聞くとき

距離をとってキッチンで背を向けて

話を聞くゆくえちゃん

 

これもゆくえちゃんの優しさ

言いにくい話

つらい話を

面と向かって人には話しづらい

それをゆくえちゃんはわかってる

 

 

7話の答え合わせの話もよかった

「自分が絶対当たってるって前提で生きてる人よりずっといい

みんな何かしら間違ってるんだから」

 

 

ゆくえちゃんはやさしい人

やさしいのは人の感情を想像できる人

ゆくえちゃん

 

 

 

子供相撲の話とは

ぜんぜん違うかもだけど

 

野球の試合を見てるとき

サヨナラでチームが勝ったとき

みんながベンチから飛び出して

水掛け合って

もちろん嬉しいんだけど

 

ちらりと映る相手チームの皆さんの表情に

いつも胸がチクりとする